なによりもソン・ガン演じるジェオンの説得力だ。
ハン・ソヒが演じるナビがグラグラに心揺さぶられざるを得ない
ビジュアル、雰囲気、声色…すべてを満点を叩き出して演じている。
受けるハン・ソヒも達者だ。
ただただ揺れ動いてるだけではない
内面の強さ、意地を内包させつつ等身大の美大生をいきいきと演じている。
ただ思いまどうだけのキャラクターでなく、
しっかりとストーリーを牽引する重層的なキャラとしてそこに居る。
とは言いつつも、気になる箇所はあった。
当然、このジャンルでよくある
偶然見かける、見つける等のベタ展開だ。
しかし、それを補って余りある、計算し尽くされた画面設計、
アートワークでいわゆるな突っこみどころで躓かせない演出も見事。
つまづきそうなところも
「そんなことより画がキレイ…」で見れてしまうのだ。
狭い世界のストーリーながら
10話を一気に駆け抜けさせる良作であった。