ロロノアゾロ

DCUのロロノアゾロのレビュー・感想・評価

DCU(2022年製作のドラマ)
3.0
★★★【普通】

『DCU Deep Crime Unit 〜手錠を持ったダイバー〜』は、2022年1月16日から3月20日までTBS系列「日曜劇場」枠で放送されていたテレビドラマ。主演は阿部寛。海上保安庁に新設された水中事件や事故の捜査を行う架空のエキスパート集団DCU(Deep Crime Unit、潜水特殊捜査隊)が、従来の海上水域だけでなく、警察の捜査では困難な「危険極まりない日本全国の河川や湖」など、あらゆる水中に潜り隠された証拠を探し「水中未解決事件」を解決する活躍を描くミステリー作品である。本作は海上保安庁全面協力のもと、ハリウッドなどで製作活動を行っているイスラエルのメディア会社・ケシェット・インターナショナル(英語版)と、カナダを中心にコンテンツ製作を行っているファセット4メディアとTBSテレビの共同制作で描かれる。キャッチコピーは「水は嘘をつかない。」

全体としては、話に特段深みがあるとは言えない。ピークといえるものがあるとしたら、ある人物が亡くなるところまでであり、それ以降のエピソードの起伏はない。序盤に潜水を詰め込み過ぎて、後半は海に潜るシーンはほぼない。おそらく予算の関係なのだろう。そして、最近のドラマでよくある、映画に続くようなスッキリしない終わり方。かけた予算を映画の興行収入で回収してやろうという制作者の汚い企みが頭によぎって冷めてしまう。ドラマ一本にかける昔のような強い思いを取り戻して欲しいものである。