スコセッシフォールド全開

シー・ハルク:ザ・アトーニーのスコセッシフォールド全開のレビュー・感想・評価

1.6
1.6にしてるけど、全然ノースコアでも良い。

8話まではそこそこ面白かったけど、悪い意味でラストにやられた。今回の件で、第四の壁演出は少なくともMCUでやるべきではない、やってはいけない好例になった、と言える。とりあえず忘れたい。ストレンジに頼もう。

せっかくシー・ハルクになったのに、新部署も作って貰えたのに、しょうもない案件しか来なくてクスクス笑える。超人でも人間と大して変わらない。ゆるい法廷ドラマ、わりかしタイプだった。絶対に死なない男、Mr.イモータルのファン。しかし、各話に大きい結びつきがあるわけではない、単発感が強く、連続性のあるドラマ形態でやる意味があるのかよく分からなかった。

インテリジェンシアの反フェミニズム思想の華のない一般集団がヴィランなの面白い。法で裁かれる綺麗な流れ。とはいえあっけない退場。文句は続く。

最終話に関して。『デットプール』はスピンオフ作品かつやんわりメタ演出で、クロスオーバーはせず勝手に暴れているだけなので安心して楽しく見れるから許せるわけで、クロスオーバー作品かつ過剰なメタ演出である今作『シー・ハルク』は今後世に出るMARVEL作品全てに感情移入は無駄ですよ、と嘲笑っているようでとにかく不快で仕方がなかった。不誠実ですよ。Phase3までのインフィニティ・サーガの興奮は何だったのか。あのオチは疑いようのない愚案だと思う。自分の理想の世界に(我々のためとかいう謎の理由で)いちキャラクターが、容易に、なぜ可能なのか説明なしに改編できてしまうのは大大大問題。ジェニファーはTVA指名手配レベルの極悪人?推せないです。二度と出さないで。人間ファイギを出さなかったのは最悪の一歩手前で耐え、てない。

ウォンもアボミネーションもデアデビルも結局要らなかった。カメオ出演しか取り柄が無くなったらいよいよ終わり。実は、インフルエンサー諸君の『あぁなったらいいな』展開を期待をする、やめてほしい盛り上がりを批判する意図があるのかも。身を挺した警告。

ナシ