ユージーン

シー・ハルク:ザ・アトーニーのユージーンのレビュー・感想・評価

3.6
 昨今の時流をもろに感じる作品であり、あまり観る気はなかったのですが、まだ契約期間内だったので観ることにしました。

 最近は、強い女性、というものに固執している風潮があり、それを表現するのにハルクはちょうどいいコンテンツな気はします(まあ、あまりに物理的すぎな気もしますが)。
 ただ、やはり、やる必要があったのか? という疑問は残ります。それを作品内でもメタ的に扱っているあたり、制作側にも葛藤があったのでしょう。

 主人公がハルクになるきっかけや突然のヴィラン登場など、雑な部分は多く見られますが、スーパーパワーに関する法的案件の解決に携わるというメインストーリーはおもしろかったです。主人公の親友や同僚役の女性も魅力的でした。

 個人的に残念に感じたのは、スーパーパワーを持つ人物がやたら多いことです。アベンジャーズ で既に飽和状態な気もしますが、それにしても、あまりにスーパーパワーを安売りしている感じに思えてしまいました。

 マーベルもだいぶ「ヒロアカ」や「ワンパンマン」と似た世界観になってきましたね。