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シー・ハルク:ザ・アトーニーのkissenger800のレビュー・感想・評価

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MCUなる概念がひろく認知される前の時代の「アメコミ」ってだいたいこういうグダグダな畳み方だったよね。
って言えるほど接してきたわけでもないけれど、印象としては昭和キッズだった俺たちの心象風景に近い仕上がり。特に最終話。
そう考えると、既に記憶のなかで風化しはじめている『ムーンナイト』(2022)はタツノコ円谷のあわせ技っぽかった気もしてきて、クロスオーバーに食傷気味の今、もう一度レビューを書けば俺はけっこう『ムーンナイト』(2022)を誉められるな。と思ったりしました。

正面から語るべきテーマに向き合わず逃げた件は、……とならなくもないけれど、どんな作品も全力で何かを為さなければ「ならない」って発想にとらわれすぎるのも、それはそれで窮屈だし。
欠点を認めたうえで、チャームを愛でる、そういう作品じゃないですか(そしてそれなんて『ミズ・マーベル』2022と同じ感想)。
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