HicK

シー・ハルク:ザ・アトーニーのHicKのレビュー・感想・評価

3.4
《正直、どうでもいいけど、ウケる》

【作風】
「え?くだらな」と正直思ってしまったが、途中からそのシュールさに面白みも感じた。でも結果、やっぱりくだらない 笑。たぶん自分にとってのピークは前半あたりだったかなぁ。ただ、アクションが無い事に不満を抱かなかったので、これはこれで成功なのかな。戦ってない時の『ヒーローの日常の物語』というのは新鮮。

【シーハルクさん】
直近のドラマ「ミズ・マーベル」は"ヒーローになりたい!"というスタンスだったのに対し、今作は"いや、ヒーローなんかなりたくねーし"という逆をつく設定は面白かった。そして、アメコミ作品で1番ヤリまくってるのがツボだった。なんかガチでポップなウーマンドラマ。ここまでライトに振り切った作品だと気持ちがいい。ただ、やっぱりシーハルクのCGは安っぽすぎて気持ち悪い。なんかハルクよりも出来が悪い。

【…でも】
一応、どうでもいいくだりでも5話あたりから、伏線回収になって出てくるんだけど、それでもどうでもいい 笑。気づけばストーリー自体がなんかどうでもよくなってしまった 笑。登場人物もこの作品はすごくバカっぽい。ウォンも。

そして、最終回の土壇場で繰り広げられるトンデモ展開はとても投げやりすぎる。結果的にシーハルクは何もしないでエンディングに。自作への伏線も取ってつけた感、滑り込み感がすごい。個人的に話数を追うごとにどんどん尻つぼみになっていった印象だった。

【その他】
あとは、この作品だけ能力者がとても多いんだけどどうゆう事なんだろう。全体像を把握したい。

【総括】
ライトでポップ。新鮮さは大いにある。だが、売り文句と異なり、法廷ドラマとしては魅力が薄く、MCUとしてはアクション性に乏しい。正直、MCUファンでも「次なる超大作までの暇つぶし」感はあると思う。

「正直、どうでも良かったけど、なんかウケた」という感想。

でもこの作品の"気だるいテンション"は嫌いじゃない。
HicK

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