このレビューはネタバレを含みます
巨悪な大企業を相手に戦う人々の社会派エンタメ作品が好きなので本当にこのドラマ面白かった。
私の好きなケイトリン・デヴァーも良い役演じてたし。
このドラマの何が面白いって色んな視点で楽しめたってことですね。
実際の薬害についてのお話なので楽しめたって表現はちょっとあれですが。。。
フィニックス先生、ベッツィの中毒になってしまった人。
リック、ランディ、ブリジットの検事と麻薬捜査官からの捜査パート。
リチャード・サックラーの財閥一族からの成り上がり。
この三点からの視点そして時系列をいじっての構成は飽きさせない感じで良かった。
最初は時系列が入れ替わりでちょっと全体を把握するまで大変だったけど、2話みたらそれも苦ではなくなったので結果的にOKです。
でも出来るなら時系列がそのままのバージョンも見てみたい。
そしてリチャード・サックラーも売り方をまともにしたら彼が主人公の一族成り上がり物語でかっこいいドラマが作られたかもしれない。
オピオイド危機
恥ずかしながらこのドラマを見るまでよくわかってなかった件でした。
そういえばジュリア・ロバーツ、ルーカス・ヘッジズが出演していた『ベン・イズ・バック』も治療で出された鎮痛剤で中毒になった少年の話だった。その鎮痛剤はオキシコンチンだったんだろうか。
私はアメリカに行ったことないしアメリカ人の知り合いもいないので映画の中でのアメリカ人しか知らないのですが、彼らやたらと薬飲むんですよね。
黄色いプラスチックのあれに入った錠剤、そのまま飲み込むシーンよく見る。
だからアメリカ人ってすぐ薬飲むよなってイメージ。
アメリカ人、すぐ薬飲むけどお医者さんに処方された薬だったら安全だと思って飲んじゃうよね。そこが超怖い。
だって、良識ある人たちが自分の意志と関係なく麻薬中毒になってしまうのよ。ただ体の痛みをなくしたかっただけなのにさ。
しかも一度中毒になったら元の状態に戻るのはほぼ無理。
薬止めても地獄、止めなくても地獄。悲しい。
あとそんなアメリカだけどやっぱりスゲーって思うのが、全ての原因の製薬会社の名前を仮名に置き換えずにそのまま使用したところよね。
そういうところ、日本ではやらないからすごいなって羨ましい。
リミテッドシリーズのドラマですが映画俳優がメインでしかも豪華。
主演はマイケル・キートン
優しい町医者からの中毒者になっていく過程が超上手かった。
ビリーに薬ねだったシーンが印象的だった。
炭鉱勤務で中毒者になったベッツィはケイトリン・デヴァー
私が最近好きになった女優さんです。
彼女はしんどい役が似合う女優さんなので今回は超絶しんどい役だったので最高でした。
買収が効かない正義感と使命感がある検事役にピーター・サースガード
彼、久しぶりに見た。このドラマで気づいたのですが彼の声めっちゃ良い声なのだ。
麻薬捜査官のブリジットはロザリオ・ドーソン
とにかくカッコよかった。ブリジット頑張れ!っていつも応援してた。笑
仕事と私生活が両立できないリアルな感じも切なかったわ。
諸悪の根源、リチャード・サックラーのマイケル・スタールバーグ
彼の不気味な演技はこのドラマのアクセントだった。
とにかく薬を売れ!一族に認めさせてやる!感がひしひしと伝わってきた。
最終話も訴えられてるのに電話口で薬の営業してるんだもん。
メインキャストの中で名前は知らなかったけど、ランディ役と男前上司検事の人もカッコよかった。
ベッツィの両親はほんとうにアメリカの田舎にいそうな絶妙な人たちだったな。
クレジット
andはロザリオ・ドーソンでわかるんですが、withがケイトリン・デヴァーだったのが意外でした。
勝手にケイトリン・デヴァーは2番手でwithはピーター・サースガードと思ってました。