男女逆にしたリメイク作。
性別じゃなくて性格なんだなあと実感。男だから…女だから…ではなく個性や哲学がすべてか。これからの時代はますます。
やはり愛を裏切るととんでもないトラウマが残るよと、子どものように傷つく彼らを見て思うも、最後のシーンを見るといつも「この過程があったから本質を知れたのかなあ」と悩ませられる。
たとえば、道徳や正義、家族愛というものを超自我的に貫いて、死に直面した時に「あの人が死んでちょっとはほっとしただろ」と言われ、必死に否定し自分の足跡やプライドを守るのが、よい生き方なのか?
二人は、理性を否定してズタボロに傷つき、周囲を振り回し裏切り、それでも結局は互いを愛しているのだと確信に至る。もちろんこれがよい生き方なはずもない。よいわるいを捨て去ったのが彼らの決断なんですからね。
それなら何だ、全体の為に自分を殺すか、全体を欺いて自分を生かすか、どちらを選んでも自己責任ですよってか。一つ言えるのは、そう飽きずにずっと話し合える相手に出会えてよかったですね。
人は自分の信じたいものしか見ることができない。