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ザ・ホワイトハウス<ファースト・シーズン>のQMのレビュー・感想・評価

5.0
登場人物たちが視聴者をおいていくようなスピードで専門用語を述べながら物語が進んでいく作品日を、映像評論家の池田憲章氏は「プロフェッショナルもの群像劇(以下、プロものと言う)」と称されているのを目にしたことがあったが、本作は紛れもなくプロものである。
ジョークに前提条件のようなステレオタイプが存在するが映画やドラマでも多くの場合ホワイトハウスや議員は鼻持ちならない悪者にされる。
しかし、本作は政治に携わるプロフェッショナル達は信念に基づいてそんな役回りを買って出ている情熱家として描描いている。
ERを医療者以外が楽しめるように、不思議なことに優れたプロもの作品はリテラシーを持たずしても十分に楽しむことができる。
「情熱を持って生きていれば 挫折はつきものなわけで」とは、野狐禅のスタンドバイミーの歌詞からの引用であるが、様々な利権や陰謀遠慮が渦巻く政治の世界で、自分達の理想とする社会を作り出そうと足掻く登場人物たちに、つい見入ってしまうのである。
最新の作品ではないが、プロものを愛せる方々には強く強くお勧めしたい作品である。
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