MIDORI

野望の階段/ハウス・オブ・カード シーズン2のMIDORIのレビュー・感想・評価

4.0
シーズン2も本当に面白いです。たった4話で構成されていますが、起承転結が天才的です。シーズンを増すごとに腹黒さもUPしていく、フランシス・アーカート。その裏では、自分では決して手を下さない最強策士である妻エリザベスの影があります。

邪魔になったら容赦なく消していくフランシス。これだけ不審死が相次いでいたら、いい加減容疑者になりそうですが、ロンドン市警が本当に気付いていないのか、フランシスの可能性を消したいのか、フランシスが第一容疑者になることはありません。(まるで安倍元首相の桜や森友問題のようです)

そして、新国王が誕生したイギリスでは、アーカート政権によって貧富の差が激しくなり、街では飢えた人が溢れることに。そんな国内情勢を見かねた国王は、立憲君主制のため本来は政治的な発言をしてはいけない立場ながら、アーカート政権に異を唱えて国民の支持を獲得。フランシスにとって今シーズン最大の難敵となります。

7つの大罪のうち5つの罪を犯していて、傲慢・強欲・嫉妬・憤怒・色欲にまみれた人間がどれほど汚いかとことん描かれています。

過去に殺害した人たちがフラッシュバックして、その記憶に苦しんでいるのも今シーズンは面白味があり、フランシスは確かに元々性格が悪いのだと思いますが、エリザベスが全て糸を引いているため、僅かに残っている良心が痛んでいるところがこのシーズンを面白くしたと思います。

次はファイナルシーズンです。
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