フワッとした出来心で見始めたわりに楽しめた。ただの賑やかしやお飾り程度ではなく、プロットレベルでSNSやマッチングの現在的な問題意識を盛り込んであって偉い。
あと、エピソードごとに視点が変わっていくという、スキルフルなんだけどそう感じさせない脚本にも唸った。
しかし何はなくともゾーイ・カザンである。昔からおもしろい顔だなーとは思っていたが、今回見たら少し歳をとってさらに良い味がでちゃってる。そしてピアはそんなゾーイの顔や身体になんともぴったりくるキャラクターだった。
少女性を顔や身体に残しているものの、いくつも後悔を抱えている紛れもない大人で、でもうまくいかなくてイライラしてる、白人の女性。そんなキャラクターをゾーイは、なんというか独特の直進性をもって駆動させているイメージ。不器用なんだけど精一杯やるぜ！みたいな。
とても良かった。
