デパルマ

マーダーズ・イン・ビルディング シーズン2のデパルマのレビュー・感想・評価

3.0
今度はメイベルが容疑者に。相変わらずセレーナ・ゴメスの衣装が可愛くてオシャレ。第7話でメイベルは、生まれた時から耳が聞こえない俳優のJames Caverly演じるテオ・ダイマスに「読唇術は3分の1のみ」と書かれたカードを渡され、「映画の中だともっと通じるのに」と落胆する。するとテオは手話で「聴覚障害者の脚本家は少ない」とパンチ力絶大の台詞を返すが、メイベルには伝わらない。聞こえる人と聞こえない人の深い溝を捉えたユーモラスで厳しい象徴的なシーンだ。ちなみに俳優のJames Caverlyは、NTDと呼ばれるThe National Theatre of the Deaf(国立ろう者劇場)の出身。近年では「コーダ あいのうた」のトロイ・コッツァーも在籍していた。吹替翻訳も比較的自然だし声優のアンサンブルもキマってて素晴らしい。羽佐間道夫は88歳で現役声優イチの大御所なので滑舌の悪さが目立つけどまあ若い頃から声優イチ滑舌悪かった(佐々木功と同立1位)からほとんどお変わりないとも言える。全員達者なプロの声優で揃えてるのに重要人物カーラ・デルヴィーニュ役の斎賀みつきが一人だけ下手すぎて腰抜けた。中性的なイメージを買われて配役されたのだろうけど、こういう救いようのない素人が第一線で活躍してしまうのが声優界の残念なところだって富田耕生さんや仲村秀生さんも批判してた。失礼を承知で書いてる。だってノイズなんだもん。全体的に減速した感は否めないけど、惰性で次のシーズンも見るかも。ポール・ラッド(声:加瀬康之)が最終回にちょこっとだけ出るよ。
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