みほみほ

チャッキー シーズン1のみほみほのレビュー・感想・評価

チャッキー シーズン1(2021年製作のドラマ)
4.8
(Hulu 吹替にて)

ドラマだからこそ出来る事をたっぷりと詰め込み、豪華DX弁当みたいな仕上がりになってて感動。チャッキーが現代の感覚に寄せてきてる!と驚いたかと思えば、自分の知ってるチャッキー全開になったりと、色んな面で楽しめる贅沢ドラマ。

割と今時のドラマの質感っぽかったものが、エピソード5以降でガラリと変わり始め、まとまりが無くなってきた時はあれれー?と思ったけど、観終わった今はファンの為のドラマと言っても過言ではないと思えるし、感激に包まれてる。

タイトルを『チャッキー』にしたところも素晴らしいし、チャッキーをたっぷり見せてくれる仕様から伝わる通り、単純に嬉しい。キャスティングも最高で、ジェイクの繊細ながらも怒りに溢れたしなやかさが良い。こんな子、よく見つけたな〜。

今までの映画シリーズのどれかに質感が偏ることもなく、全てに向けて豊富に盛り込んでいった感覚が強い為、バランスは悪いところもあったが、ある意味チャッキーという強烈キャラクターにはこういう時間(ドラマ)が必要だったと思うし、狂気病棟でモヤモヤして終わってしまっていた気持ちが報われた。(狂気病棟で呆れた人は絶対に観て!!!)

チャッキーが出てくるシーンはやはり楽しいし、一言一言が楽しい。一番好きなセリフは『病院って最高だぜぇ!!』です(笑)

過去キャストの出演も出し惜しみなくて有り難い。昔観たけど忘れてるって人は、『チャイルド・プレイ2』と『チャッキーの狂気病棟』を観ておく事をオススメするけど、丁寧に回想してくれたり、仕様が優しめなので、予習しなくても十分楽しめると思う。

最初は少年少女の軸で観てるから、新鮮な気分に浸れるけど、段々と今までのシリーズを感じさせる色々な顔を見せてくれるドラマである事に気付き始めてくると、苦笑いしながらもチャッキーに愛着わいてくるし、コロッと騙されながらチャッキーの事を信頼してる自分はすぐ殺されるんだろうなとか思ってニヤニヤしたりもした。

基本的に殺しのシーンは悲惨てよりもパフォーマンス的で楽しめるけど、私の中で唯一、ある登場人物が死んだ時はかなりショックでした。

殺しの絵的な面で、映画館での全てが最高にオシャレで、バックで『フランケンシュタイン』が放映されているのも妙に不穏な空気を煽ってくれて良かった。チャッキーの目玉も、『チャイルド・プレイ2』のオマージュなのか、既視感もあり嬉しかった。

現代的でありながらオシャレで、それでいて 花嫁や種の悪趣味さも忘れず、原点回帰と評された誕生の秘密の質感も味わえるという贅沢さ。キャストのおかげで 初代の1.2.3の事も感じられたし、全てが特盛で贅沢で最高でした!!

まさかアイツが最後まで生き残るとは!って意外性も良かったし、チャッキーへの対抗を通じて、それぞれの問題点が解消されたり、されなかったりという人間ドラマもしっかりしてて良かった。

制作決定しているシーズン2が待ち遠しい。
秋には観れるかな〜?!冬なら待てない。

とにかくドン・マンシーニには、ドラマ作ってくれてありがとうと言いたい。

映画でやり尽くしてるはずなのに、もやもやしてる部分や足りなかったところを補えるようなドラマになってて、最高に幸せでした。
みほみほ

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