うにたべたい

Z(ゼータ) 行け!あひるお姉さんのうにたべたいのレビュー・感想・評価

2.2
新潟発のローカルミニ特撮シリーズ・行け!あひるお姉さんのシーズン3。
前作、前々作では毎話フォーマットが同じで、同じようなストーリーの繰り返しとなっていました。
そして、なぜか毎回、店長の懇願をよそ目にプレイハウス エリナが破壊される展開でしたが、シーズン3となる本作は一味違いました。
ぷかぷかアヒルちゃんではなくリアルな巨大アヒルが登場したり、あひるお姉さんが重症を負って入院するような場面があります。
そしてパチモン怪獣では恐らく最も知名度の高いあの怪獣、そう、水素獣エッチが登場し、あひるお姉さんとのバトルを繰り広げます。
ある意味では、ゴジラとキングコング以上に注目の一戦が行われる本作、いやあ、見るしかないですね。

一応、シーズン1及び2同様、1話あたり3分程度で、3話で1つの話が話が構成されています。
最初の3話分はなぜかモノクロで、「これからの3分弱、あひるの目はあひるの体を離れて、この不可思議な時間の中に入っていくのです」という、どこかで聞いたことのあるようなナレーションから入ります。
登場するあひるお姉さんも可愛くない巨大なアヒルで、巨大アヒルの暴れる姿をバックに、音井ののらがマニアックな特撮談義をするというシュール以外のナニモノでもない展開です。
4話目でカラー作品に戻りようやくあひるお姉さんが登場、待望の水素獣エッチと戦います。
ちなみに本作のエッチは「エッチ~」という鳴き声(?)を上げます。
「エッチ!エッチ!」と叫ぶのは気になりますが、ミニチュアの舞台で暴れていて、必殺技も繰り出すので、あひるお姉さんにしては気合が入っていると思いました。
4話以降では、あひるお姉さんのテーマ曲に合わせて音井ののさんとMyUさんが踊る『気にしないダンス』が流れ、これまでのあひるお姉さんとは一味違う感じがあります。

ラストではゼットンっぽいパチモン怪獣・ベゴビアーが登場し、どこかで見たような展開であひるお姉さんが復活します。
その上、狙ってか思いつちゃったのか、タイトルのΖ(ゼータ)の伏線回収もちゃっかり行うというウルトラCをかまし、宇宙の彼方にトンズラするあひるお姉さん。
なんとなく最終回っぽい雰囲気でしたが、また戻ってくる日を、私は個人的にお待ちしています。