このレビューはネタバレを含みます
急にオススメにブランコに座る板尾創路が出てきてたら見てまうがな。『ヤクザと家族』で知った北村有起哉が主人公で、お察しの通りムショ帰りのヤクザ。
9割くらいコミカルなくせに、ときどきものすごくシリアスなシーンになんねん。このバランスがちょうどよくて、ワシの涙腺は甲子園のジェット風船のようになってもうたわい。
心の声(=刑務官の板尾さん)に神経症的に悩まされるさまとか、家族ドラマとか。この家族ドラマが、下手なメロドラマじゃなくてド直球なもんで、逆に刺さる。グサグサ刺さる。
…まぁ、それもスタートダッシュの余韻が残る3話くらいまでなんだけどね。
それはおいといて、北村有起哉のコロコロ変わる表情、顔芸が愉快爽快。こんなに薄い顔なのに。こんなに薄い顔なのに。
関西のおっさんといえば木下ほうか。こっちはこっちで、表情がほとんど変わらないくせにシミジミと喜怒哀楽が伝わってくるという究極の顔芸。
あと、兄弟分の松尾諭。見たことある顔だけどどこで見たんだっけなーという本田博太郎的な存在。『シン・ゴジラ』に出てた。
そして武田玲奈のしらじらしいまでの異様なテンションマジウザいと思わせてからの自殺。自分より若い子が、親より先に死ぬことを選ぶことが耐えられない歳になったよ。マジで。悲しいよ。
というわけで、最初と最後だけがノリノリのかつての大洋打線のようでしたが、ユニークな打線(役者)のおかげで印象深いものとなりました。
なお刑務所でも免許の書き換えはできるというのが豆知識。
倉木麻衣がEDってのは、14年云々の懐かしさにかけてんのか?