TaiRa

弟の夫のTaiRaのレビュー・感想・評価

弟の夫(2018年製作のドラマ)
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双子の弟はゲイで、カナダで結婚し、そして死んだ。弟の夫が日本にやって来る。

これ以上ないほど誠実な演出。心に穴の空いた大人たちが出会い、そんな彼らを子供は無邪気に繋ぐ。同性愛について全てを分かる必要はなく、理解しようとする気持ち、歩み寄りの心を静かに肯定する。間違えたら直せばいい、少しずつ分かればいい。子供の小さな成長と共に丁寧に描く。泣かせの音楽をかけたりはしない演出も良い。静かな部屋にすすり泣きの声だけが聞こえる。「家族」の定義もゆとりがあり、ゲイをカミングアウトしない生き方も否定しない。「こうあるべき」を押し付けない。全ての人が生きやすい世界の為に。
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