ヘイヘイ

D.P. -脱走兵追跡官-のヘイヘイのレビュー・感想・評価

D.P. -脱走兵追跡官-(2021年製作のドラマ)
4.4
観よう観ようとずっと積みドラしていたD.P.
観始めたら止まらなくて一気観!ほんと韓国語ドラマは恋愛モノからこういう作品まで層が厚い!

シーズン1は、1話50分×6話と韓ドラの中ではタイトな作り。2〜4話は刑事バディ系な一方、5話と6話のほんとに息が詰まるような緊張感には圧倒。。。

いじめシーンが多いので苦手な人は注意⚠️ですが、社会的な問題(後述)とそれを落とし込むエンタメ部分とのバランスがすばらしいのでまだ観てない方オススメです。

以下、ネットからの引用あり。
D.P.とはDeserter Pursuitの略で、韓国語では「군무이탈 체포전담조(軍務離脱逮捕専担組)」。脱走した軍人を捕まえることを専門とする軍人組織のことで、二人一組になって脱走兵を逮捕する任務を行っている。

まず、このドラマ観ていてびっくりなのが、韓国にはそんなんがあるのか💡と。韓国の徴兵制は有名ですよね。20〜28歳までに1年半〜2年行くことになると。

ただ、脱走兵を捕まえる部隊がある+脱走が起こるのにはその原因がある(実際に大きな事件が発生している)ことは、初めて知りました。

2014年韓国では、ユン一兵が軍の先輩達から暴行を受けて死亡。そして軍内部でのいじめ隠蔽があったことが後に発覚。同年、除隊目前だったイム兵長は、銃を乱射し、5人が死亡。最終的に自ら胸を撃ち自殺未遂。韓国では、「耐えたらユン一兵、耐えられなかったらイム兵長」という言葉があるとのこと。かなり根深い社会問題のようです。

個人的には、作中何度か出てくる”一時停止線で一旦止まる足”のカットが印象的。

また、作中の誰もが誰かの支配下にあって、それぞれの立場がある。自分の本意でなくともその指示通りやらなければいけない。それが組織ということを痛感させられる。

原作漫画と脚本を担当し、実際にDPでもあった(実際に20人捕まえた)キム•ボトン氏もインタビューで語っている通り、”何かを変えるため”の作品。見応えありです✨
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