ロクシ

D.P. -脱走兵追跡官-のロクシのネタバレレビュー・内容・結末

D.P. -脱走兵追跡官-(2021年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

韓国で社会問題になってる徴兵制度といじめの問題。
厳しい受験戦争を乗り越えて、自由を謳歌していた若者たちが、大部屋で刑務所のような慣れない厳しい共同生活を強いられる。
当然溜まったストレスのはけ口は、自分より遅く入隊したものへの陰湿ないじめへと繋がっていく。いじめ問題ももみ消され、傷害にあっても裁判も起こせないようだ。

前半はそれぞれ色んな理由で脱走した兵たちを、推理しながら追跡するバディもの。
12話くらいあるのかと思ったらまさかの6話構成。

ラスト2話は重苦しいサスペンス。
事件後、帽子を脱いで部隊から抜けて走り去っていくジュンホ。スタッフロールの後ろで走る軍靴の音が長く響く。
脱走できたのだろうか。
ラストシーンではニュースの内容からソクポンがギリギリ生きて入院していることがわかる。(ジュンホが自殺を邪魔してしまったので重体で生きながらえてる感じ)

エピローグでいじめられっ子が、「何かしないと」と呟いて先輩達に銃を乱射し、暗転する衝撃のラスト。
兵役中の銃乱射事件は実際にあるようですね。

徴兵制度は北欧のスウェーデンやデンマーク、イスラエルや東南アジアでもあるようで、日本人で良かったなと改めて思った…。
自分もあんないじめだらけの共同生活に2年もいたら、自殺しそうな気がする。

YouTuberで元自衛官のラファエルさんが、後輩いじめは普通にあったって言ってた気がしたので、日本の自衛隊も同じような感じなんでしょうね。高い給料は出るし、自分でやめられるのが大きな違いだけど。

ジュンホの吹き替えの浪川さんは、全然気づかなかった。
ハンニバルではいかにもイケメン役っぽい声優演技だったので、今回は自然でイケメンすぎないボイスが良かったです。
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