よん

D.P. -脱走兵追跡官-のよんのレビュー・感想・評価

D.P. -脱走兵追跡官-(2021年製作のドラマ)
5.0
自分史上はじめて5点を付けた作品。
観ながら色んなことを感じさせらたのでそれについて書いていきたいと思う。
(ネタバレ無し‼️)

まずドラマで出てくる韓国軍隊における厳しい上下関係や暴力などはほぼ全部実際起こっていることという点に注目していただきたい。
自分の周りにも軍隊の厳しさを自ら経験した人が多く、彼らの話を聞いてみると、もはやドラマの方がマシだという意見もあった。
みんなが知ってるはずなのに、誰一人もそれを公に知らせようとしない。
そういった韓国社会の暗い一面をよく見せてくれる作品だったような気がする。

一番良かったと思うのは、セリフのリアルさではないかと思う。
大半の韓国ドラマは恋愛系のものが多く、喋っている台詞を聞いてるとなぜかすごい違和感を覚えてしまう。
え、そんな風に喋る人みたことないよ、と。
それに対して、この作品は観てて何の違和感を感じなかったし、むしろ自分が実際軍隊に来ているような感覚まで覚えた。
(とりわけ悪口がリアルすぎた笑)
やっぱ台詞って大事だなって思った。

また、作中の全ての人たちの演技力にびっくりした。
最近の韓ドラは海外のドルオタを意識したせいか、顔だけイケてるアイドルらを大量にキャスティングし、作品の質を下げてしまう場合が多々ある。
D.Pは比較的知られていない無名の人でも、俳優としてちゃんと演技力を身につけていて、キャラクターの特徴をよく表現できる役者さんを厳選したところがとても良かった。

あと、チョンヘインがカッコ良すぎた🥲(下心)
彼は今韓国で最も注目されてる若手俳優の1人といっても過言ではないが、自分は正直あまり演技が上手いって思ったこともなければ、大してイケメンとも思ったことがない🥲(ファンの方々には申し訳ないが)
でも今は彼に対するイメージが完全に変わってる。愛想振りまいて年上の女性からご飯を奢ってもらう年下彼氏のイメージを完全に捨てることが出来た。
落ち着いてて責任感に溢れる素敵な軍人役を見事に演じ出した彼に拍手を送りたい。

韓国人の男性なら誰しもが人生で一回は経験しないといけない兵役は、外国の人からみたら不思議な話にしか聞こえないかも知れない。
二度と戻らない2年間の青春を国防のために捧げなければならない彼らの苦労を是非みんなに知ってもらいたい。
よん

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