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ONE PIECEのkuuのレビュー・感想・評価

ONE PIECE(2023年製作のドラマ)
4.0
『ONE PIECE』
話数 全8話
(エグゼクティブプロデューサーを務める原作者・尾田栄一郎が、本作にかける熱い思いをつづった直筆レターが公開され、当初10話構成とされていたシリーズが、全8話に)
2023年8月31日配信のトゥモロー・スタジオ製作によるアメリカ合衆国の連続ドラマ。
尾田栄一郎による同名の漫画の実写化。
スティーヴン・マエダおよびマット・オーウェンズ脚本で、原作者・尾田栄一郎も製作総指揮に参加。
定額制動画配信サービス『Netflix』の独占オリジナル作品。
なんでも、原作者・尾田栄一郎氏は、キャスト発表を記念してメインキャスト5名にキャラ・イラストを使用したオーダーメイドシャツをプレゼントしたそうな(羨ましい)。
また、シャンクスがルフィに帽子を渡した時、ウタはいなかったというファンの指摘により、彼女のパートはカットされたそうな。

麦わらの一味とともに大海原へ。
海賊モンキー・D・ルフィは、ひとつなぎの大秘宝を求めて冒険の旅へとこぎ出していく。

新田真剣佑勝利!!真の剣が佑けるかぁ千葉真一にも見せたい彼の勇姿を。
王下七武海”の一人であり、“鷹の目”の異名を持つミホークとの闘い開始時に(第5話)真剣佑が刀の柄を噛んで咥えるシーンは将に勇姿。
サニー千葉が付けたMackenzieのスペルは読みにくいし、名字みたい(ど~でもエエ話でした🙇)。
原作の漫画及びアニメは初期の頃しか見ていないし比較が出来るほど『ONE PIECE』には詳しくないが、Netflix関連の記事にはバンバンコマーシャルが入ってたので、いつしか今作品を待っていた自分がいた。
『ONE PIECE』の実写映画化はNetflixドラマとしては個人的にはとても面白かったし、この作品に込められた思いと情熱、そして、ハリウッドで製作された楽しいアニメ実写化テレビ番組という点で、間違いなく画期的なものやと云える。
ドラマではないが、映画では、『北斗の拳』や『ドラゴンボール』の実写版『DRAGONBALL EVOLUTION』は見るに耐えなかったし。
今作品は、冒険、ノスタルジー、興奮のジェットコースターのような展開があったし、全体的なデザインも良かった。
製作陣が多くのセットを作っていることは記事などですでに知っていたが、それでもそのスケールの大きさとクオリティの高さには圧倒された。
いくつかの明らかなグリーンスクリーンの環境とショットを除けば、すべてが一流に見えた。
原作アニメと漫画の熱心なファンとまでは云えないが、期待と懐疑の入り混じった気持ちでこの実写化に臨んだ。
しかし、クリエイターたちが『ONE PIECE』の心と魂を見事にとらえ、忠実なファンにも新しいファンにも新鮮で魅力的な体験を提供できてるんじゃないかな。
実写化で個人的に注目した点はキャスティング。
俳優たちは、長年にわたって愛され続けてきたキャラを体現しまぁリアルさもあったし、かつ新鮮な生命を吹き込んでいた。
モンキー・D・ルフィの無限のエネルギーと決断力、ロロノア・ゾロの揺るぎない忠誠心と見事な剣技など、それぞれのキャラの本質が忠実に描かれている。
サニー千葉を思い起こさせる真剣佑の殺陣は価値があるなぁ。
そりゃ人気あるわなぁマッケン。
今作品の多くの闘いは振り付けもよく(特に真剣佑の)、見ていて楽しかった。
いくつかの闘いは少し不真面目すぎて、好みからすると『ワイヤー・フー』(これは『wire-fu』と表示され、俳優、オブジェクトあるいはスタントマンが ワイヤーロープに吊られた状態で、ライティングと距離を注意深くコント ロールして吊り糸を消し、まるで宙に浮いているようなシーンを作り出す手法)が多すぎるかもしれない。
どの闘いも悪くなかったが、短すぎるのもあったって少し残念なとこはあった。
また、キャスト間の相性の良さも、麦わらの一味の深い絆を反映しているかな。
彼らは間違いなく麦わら帽子のクルーかな。
キャスティング・チームが、肉体的にキャラに似ているだけでなく、パーソナリティも捉えている人物を選ぶのに、細心の注意を払ったことがうかがえる。
間違いなく彼らはベストを尽くした。
主要キャラの過去を演じる子役たちも、日本の子役げ学ぶべきシラコさ(ワザとらしさ)のない自然な演技で健闘していた。
アニメや漫画の熱烈なファンの方の中には、何人かの役者には、もう少しキャラの感情的な部分をうまく表現してほしかったと思われるかもですが、でも、オリジナルには勝てないのは仕方ないのかなぁと。
彼らの演技は決して悪くなかったし、脈絡も予備知識もないワンピースのファンでなくても、彼らの演技に納得できる人がほとんどだと思う。
視覚的にも、実写版『ONE PIECE』は目を楽しませてくれる。
実写版のバギーはアニメや漫画のバギーよりも個人的にはリアルさがあった。
古典ホラーに出てきそうなキャラ面ばかりである意味怖いかも。
詳しい説明は割愛しますが。
グランドラインの活気に満ちた広大な世界は、細部にまでこだわり、美しく再構築され、ファンを喜ばせるに違いない。
ウォーター7やドレスローザといった象徴的な場所を再現するために費やされた創造性と職人技は、本当に称賛に値する。
CGIと実用的なエフェクトがシームレスに融合し、幻想的でありながら本物のように感じられる世界を作り出していた。
畏敬の念を抱かせるサウザンド・サニー号から不気味でミステリアスなスリラー・バークまで、この映画化の視覚効果チームは、夢見る以上の方法でワンピースの世界を生き生きと再現していた。
そして、ほとんどのコメディシーンは実際に笑えた(サブいのもあったが)。
すべてのジョークがツボにはまったわけではないが、無理矢理感やヒヤヒヤさせられるものはなかった。
特に、この映画化が目指している全体的なトーンには合っていると思ったかな。
もちろん、笑いは二の次で、壮大なバトルやアクションがなければ『ONE PIECE』の実写化は完成しない。
これらのシーンの振り付けと演出は見事としか云いようがない。
ルフィがゴムのような手足を伸ばし、ゾロが得意の剣技を繰り出すシーンをリアルに見られるのは、ファンにとって夢のようなことやろな。
アーロン、クロコダイル、ドフラミンゴといった象徴的な悪役たちとのアドレナリン全開の対決は、細部まで細心の注意を払って再構築され、原作を尊重しながらも映画的なセンスが加えられている。
バトルでは、キャラたちの戦闘スキルだけでなく、成長、仲間意識、逆境に立ち向かう揺るぎない決意も披露される。
『ONE PIECE』の大ファンでないのに書くのは憚れますが、原作におそらく忠実でありながら、実写化ではストーリーテリング体験を高めるために創造的な自由も与えられている。
ある種のアークは拡大され、キャラの動機や人間関係により深い洞察を与えていた。
これらの追加は物語を豊かにし、すでにシリーズの出来事を知っているファンに新鮮な視点を提供するに違いない。
さらに、『ONE PIECE』の世界に初めて足を踏み入れる人にとっても、テンポの良い説明とキャラ紹介のおかげで、この実写化は親しみやすく、魅力的なものとなると思います。
また、実写化で最も嬉しい驚きのひとつは、オリジナル・シリーズと同じように様々な感情を呼び起こすことができる点と云えるし、ユーモアも、心温まる瞬間も、胸を締め付けられるような悲劇も善く描かれてると思います。
尾田栄一郎のストーリーテリングの真髄を捉えた脚本は、『ONE PIECE』を世界的現象とした感情的共鳴を、この新しいフォーマットでも確実に維持していたかな。
結論として、『ONE PIECE』の実写化は、原作に敬意を払いつつ、独自の道を大胆に切り開いた勝利と云える。
卓越したキャスティング、圧倒的なビジュアル、爽快なアクション、感情的な深みのすべてが、原作に忠実でありながらエキサイティングで新鮮な体験に貢献していたし、ルフィの旅を最初から追いかけてきた熱烈なファンも、初めてグランドラインを探検しようと躍起になっている新参者も、今作品には誰もが楽しめる何かはあると思います。
冒険、友情、そして夢を追い求める不滅の精神『ONE PIECE』を不朽の名作に押し上げた、すべての根源的なテーマがここにあるかな。

※各エピソードあらすじを参考までに記載しておきますが、多少ネタバレに抵触してますので、お気になされる方はお気をつけ下さい。

1 ROMANCE DAWN
1時間4分
海賊王が適したひとつなぎの大秘宝 (ワンピース)を見つけるという夢を胸に、沈みかけのボートで大海に漕ぎ出し たルフィ。
まずは仲間、まともな船、そして海図を手に入れるために、いざ出航。

2 THE MAN IN THE STRAW HAT
55分
偉大なる航路(グランドライン)への海図を手に入れたものの、道化のバギーに捕らわれてしまうルフィ、ナミ、ソ口。
一方、海軍に入隊したてのコビーは、 ガープ中将に詰め寄られる。

3 TELL NO TALES
58分
海賊団にふさわしい船を調達しようとシロップ村を訪れたルフィたちは、陽気なウソップと親友のカヤと出会う。
だが彼らの行く手には、邪悪な敵が待ち受けてい た。

4 THE PIRATES ARE COMING
1時間2分
計画の実行へと動くクラハドール。
仲間たちに危機が迫る中、ウソップは海軍に助けを求める。
火花を散らす刃。
カヤの屋敷で激しいバトルが勃発する。

5 EAT AT BARATIE!
51分
大海原に漕ぎ出し、麦わら海賊団として新たな敵に立ち向かう。
海上レストラン バラティエ”で、ルフィは店で働 くコックと出会い、ゾロは王下七武海の1人に一騎打ちを挑む。

6 THE CHEF AND THE CHORE BOY
54分
サンジと料理長ゼフのいつもの口論は一時休戦。 瀕死の傷を負ったゾロの命を救うために力を合わせる。
一方、ルフィ達の前には野望に満ちた冷酷無慈悲な魚人が現れ、仲間の危機をもたらす。

7 THE GIRL WITH THE SAWFISH TATTOO
58分
アーロンを見つけるため、例のアイツと手を組んだルフィと仲間たちは、ココヤシ村に向けて船を進める。
この村で、ナミの謎に包まれた過去が明らかになっていく。

8 WORST IN THE EAST
49分
アーロンと魚人海賊団を壊滅させるべく、麦わらの一味は決死の戦いに挑む。
家族との対峙も果たしたルフィは、海賊王への夢にまた一歩近づく。
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