Busceo

メイヤー・オブ・キングスタウン シーズン1のBusceoのレビュー・感想・評価

4.1
パラマウントプラスで10話まで。

男の子ってこういうのに憧れちゃうんでしょ?(チラッ)という、脛に傷持ち裏社会と表社会どちらにも一歩も引かずに怒鳴り合い一目置かれる胆力を持ち、家は山の中のログハウスでしかも知的なキレもの女性にも身体を求められるちゃうというマイク・マクラスキー。ジェレミー・レナーを竹内力だとか哀川翔のような「アニキ」としてブレイクさせようとしているのかなという造形です。

人種や貧困問題もどっぷり織り込まれているけれど、ジェレミー兄貴の迫力とゴッサムシティを越えてるんじゃないかというキングスタウンのヤバさのせいでそっちの印象がめちゃくちゃ薄まってしまっていてそれでいいのかという気もしないでもない。街を出ない選択肢おかしいだろほんと。

それでも脚本は細やかだしハラハラさせられっぱなしで、今の日本がいかにクソであろうと「犯罪に手を染めたり命の危険に晒されることなく生きていけるだけ幸せ。文句言っちゃいけないな」と思ってしまうのでもしかしたら権力者側が作った戦意剥奪ドラマなのかもしれない。

ハードな話なのに2話でジェレミーに弓撃たせるサービスがあってホッとしたけどそのあとはひたすら無慈悲でしたね。

ジェレミーの回復を待ってシーズン3の撮影が再開されたらしいけど、あんな大怪我の後にキングスタウンで生き抜けるんだろうか…頼むぜマイキー!
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