はな

白い濁流のはなのネタバレレビュー・内容・結末

白い濁流(2021年製作のドラマ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

純粋な思いを持った科学者の主人公が、業界の闇にどんどん流されていく話。

ストーリーも重厚でおもしろいんだけど、
どうしても、好並が闇堕ちしてしまう原因となった人たちが終盤、好並だけを間違った存在として説得してくるのがイライラしてしまった。

智ちゃんは序盤からずっと軽率に行動しがちで、それにより柏木から妨害が入ったこともあったし、

柏木は教授の魔の手から抜け出せて良かったけど、でも、それまでに自分のために好並を陥れようとしてた事実は無くならないよね?

北野社長と森山は元々クズなのに、会社のため社員のためを思ってやったことだからオッケーみたいになってるのも意味わからんし、

最初から最後までずっとクズでいてくれたのは山本教授くらい。

あれだけ妨害されれば、やったことは許されないけど、周りを頼れずに研究を守るために意固地になり闇堕ちしてしまうのも無理ない。
元の好並に戻って欲しいって理想を押し付けるばかりで、自分のしたことに対する謝罪がないのがなあって思った。

最後、北野社長が好並に「お前は経営者としても夫としても最低だ」的なこと言うけど、
経営者としての汚さは北野社長も同じだし、放火は許されないけど、カタチだけでも被害者に謝罪し、賠償した分、あんたよりマシでは?と思ってしまった。

このドラマはフィクションだけど、現実でも給与面などでもポスドクの悲惨さは聞くし、真面目な科学者が報われる社会であって欲しい。
はな

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