さんく

ちょっと敏感でも大丈夫2020のさんくのレビュー・感想・評価

ちょっと敏感でも大丈夫2020(2020年製作のドラマ)
4.4
アイドルの存在って?フェミニズムって?
現代を生きる私たちに刺さるトピックを取り扱い、その魅せ方も非常に上手いWEBドラマでした!

一見元気そう、でもデマによって精神的なストレスを抱えている主人公を、ナイフを手に持った過去の自分で映し出していた。見る側にとって衝撃的かつ主人公の内面が分かりやすい表現の仕方にあっぱれです。
「私は大丈夫じゃないのに、なんでみんな大丈夫って言うの」。主人公の精神的苦痛は和らぐことはなくて、でも最後、ドアが開いた瞬間、救われた気がした。結局、世間の風当たりはさらに強くなって、大丈夫ではないけど、それでも寄り添ってくれる存在がいる、その心強さがとにかく響きました。

毎回このドラマを見ると、何か物足りない感、モヤモヤを感じる。でもこのドラマの伝えたいことはそれなんだよな。何か問題に突き当たって、それを解決してスッキリするのが主旨ではなくて、完全な解決はできないけど、それでもこのモヤモヤを抱えながら私は私の人生を生きていく、そんなメッセージが伝わりました。
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