8637

サマータイムマシン・ハズ・ゴーンの8637のレビュー・感想・評価

4.0
本家の「サマータイムマシン・ブルース」を「ドロステのはてで僕ら」で割った後に微々たる「浦安鉄筋家族」を加えたような、ヨーロッパ企画の良いとこ取りのこの秀作を何故録画し忘れたのだろう...

地上波なのに少し荒い画質なんかもヨーロッパ企画だし、時間操作系でいつも新たな驚きをくれるのもヨーロッパ企画。3本の短編とそれを繋いだストーリーテリングパート、どれも面白かった。


「リマインド」
こういうヲタク系恋愛(青春)ドラマを持ってこられるとすぐ感情が揺さぶられてしまうのはどうにかしたい。感情を押し出したヒロインの恥ずかしさはジャパニーズだが、上白石萌歌が異常に可愛かった。

「あいつのミラクルショット」
矢作が演じているから小物か...と思いきや面白かった。消えた世界線の行く先を知らされないのがまた怖いのだが。

「乙女、凛と。」
3作の中でも群を抜いて"凄い"と思えた。ギミックは「ドロステのはてで僕ら」のルックスのままだが、それを利用したストーリーでも感動できた。突拍子のないことをしだすけど、それも青春のようで面白い。


なにしろ観たのが2週間も前なのでもううろ覚えだが、とにかく秀逸で、その後勢いで「仕上げにオールバックされるのが嫌すぎてタイムリープする奴」や「ヨーロッパ企画のYou宇宙be」などを観続けたことを覚えている。当たり前のように時空の歪みが起こり、その中で群像劇を為す。
これだけ語っておいて実は「ドロステ」未見なので、とても期待している。
8637

8637