ロックウェルアイズ

サマータイムマシン・ハズ・ゴーンのロックウェルアイズのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ヨーロッパ企画お得意の時間モノ。
ムロツヨシらがタイムマシンで時空を行き来する『サマータイムマシン・ブルース』調の『ストーリーテリングパート』に、『リマインド』、『あいつのミラクルショット』、『乙女、凛と。』の3本の短編を挟んだ形式のドラマ。
ヨーロッパ企画に時間モノやらせたら最強。今回もしっかり面白かった。


『リマインド』
本屋でぶつかったことから始まった恋。
しかし些細なことで別れることとなり、「こんなことなら出会わなければ良かった!」と思った瞬間、出会いのあの日にタイムリープ。

1番ほっこりしつつも、これ繰り返しじゃないと思うとちょっと恐怖。
抜け出せない「SFお好きですか?」地獄には爆笑。
上白石&戸塚カップルに幸あれ。


『あいつのミラクルショット』
妻の誕生日。誘ったバーに現れたのはもう一人の自分。
ifのなかった人生に突如訪れたif、2人の「俺」はビリヤードで対決する。

仕事で成功した矢作兼と家庭で成功した矢作兼。
笑いを誕生日プレゼントに、もう1人の「俺」を激励するなんとも温かい話。
とりあえず『複製された男』みたいにならなくて良かった。


『乙女、凛と。』
アマチュアの歌手として活動している2人は、鴨川沿いの小料理屋で未来電話を教えられる。
それは自分の電話番号に電話をかけると、数分後の未来の自分と電話ができるというものだった。

久保ちゃんの歌唱力が生かされた、時間モノとしても1番良くできた作品。
自分の思いは胸にしまって。
シンプルだけど未来電話がとても素敵。
そして京都らしい最高のロケーション。
一応ベストはこれかな。


サマータイムマシン・ブルース感半端ない、セルフオマージュに涙。
どきかけオチも含めて最高でした。