シガーandシュガー

ウーゼドム・ミステリー 罪深き母の捜査ファイル シーズン1のシガーandシュガーのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

元検事で、夫を銃殺して服役したカーリン。
カーリンの娘で現役警部のユリア。
娘としても、警察としても、母であるカーリンを許せないユリア。
そのユリアも、夫と娘がいながらポーランド警察の警官と浮気している。ポーランドとドイツは複雑な関係であり、二重に枷のある関係。
この母娘がそれぞれ「罪深き母」なのかしらと思いながら鑑賞。

もともとカーリンはやり手だったということが周囲の反応からわかるのだけれど、そのカーリンが撃ち殺さざるを得なかったということは、夫に大きな秘密があってそれがストーリーの肝なのか。。。と勘ぐる。
が、夫の罪といえば、乗っていたヨットが事故を起こし、相手方に死者が出たのに真実を隠し、謝礼をもらっていたということ。その秘密は時を経て暴かれるのだけど、カーリンに撃ち殺されるような暗黒面にしてはバランスが悪い。。。他になにか悪エピソードあったっけ?
つまりカーリンは単に、別れを告げる夫を止めたくてとっさに撃ち殺したということなのかしら。事実そのまま。

で、仲の悪いままのカーリンとユリアは、少しずつ歩み寄っていくわけだけど、ユリアはカーリンの出所後、不運の波を浴び続けている感じ。
カーリンにずっと優しく接していたユリアの夫も、最終話にはとうとうカーリンが帰ってきたせいでユリアがおかしくなったと絶叫する始末。私が夫でも叫びたくなるな。直接的には何もしなかったかもしれないけれど、ユリアは結局カーリンが死に追いやったようなものなんだろう。カーリンが帰ってこなければ、ユリア一家は普通に暮らせていたような気もする。。。不倫とか、月なみな事件はあったとしても。ユリアがあんな最後を迎えることはなかっただろうな。

と、考えてしまうくらいには、ユリアの最後となる最終話は陰鬱だった。
なんだかんだいってユリアも最後は助かってシーズン2なんでしょーと思っていたら。
気持ちの整理が追いつかない。
それと同じくらい、シーズン2をどう作るのか気になって仕方ない。
(シーズン3まであるのね?)