Thorta

ガンニバルのThortaのレビュー・感想・評価

ガンニバル(2022年製作のドラマ)
4.3
岡山県に存在する供花村に駐在として赴任して来た阿川大悟。先代の駐在は「この村の人間は人を喰ってる」と発狂したまま失踪し、後藤家が支配する排他的な村社会が渦巻く供花村の謎に彼は近づいていく…

配信系、はたまた日本のドラマの中でも最高傑作の1つではないかと思ってしまうクオリティーだった。まず、一話の冒頭の長回しから「このドラマ格が違う」と思わされてしまった。画の重厚感と田舎社会のジメジメ感が映像から伝わってくるので、見てる間ずっとストレスがのしかかる体験ができる。カーアクションのシーンでは「この映像が日本のドラマでも見れるんだ」と思わされて、ずっと「最高やー!」と思って見てました。そしたら、最高の銃撃戦始まるし「何やこのドラマ」ってずっと思わされてました。

また、柳楽優弥の演技が素晴らしい。この手のジャンルにしては主人公が血気盛んで、自分から巻き込まれに行ってから「てめぇら全員ぶっ殺してやる」精神だから、毎話どこかにカタルシスがあるので見ていて飽きないです。
演技はみんな素晴らしく、村人はみんなウザくて怖いのが凄い、中村梅雀とかマジで途中ぶっ殺したくなるからね笑。その中でも、娘役の清水心音の存在感が有りすぎた。立ってるだけで生きているのか死んでいるのか分からず、まるで朽ちた日本人形が歩いてるみたいで、人間なのが信じられなかった。

めちゃくちゃ中途半端で終わったのでそこがマイナスなんだけど、取り敢えずシーズン2は見るの確定です。
Thorta

Thorta