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ガンニバルの群青のレビュー・感想・評価

ガンニバル(2022年製作のドラマ)
3.8
普通に面白かったね!

このてのジャンルの主人公はあれよあれよの内に村の風習に巻き込まれ、なす術もなくやられてしまう、というのかと思ったらその主人公がなんだー?てめぇ?な感じで喧嘩っ早いので、ある種水戸黄門みたいにやっつけてつかぁさい!と応援してしまう事態に笑

早く!早く真相を見抜いてみんなしょっぴいてくださいよ!と思いながら観ていました。
しかし主人公は獣なので単独行動が多く、もうちょっと冷静に行動しろよ!とつっこんでしまう。挙げ句には奥さんに、今まで一番楽しそうと言われていた笑
どんだけ獣なんだと笑

村自体はいい感じでクソッタレで笑
食人疑惑の後藤家の人々もそうだけど下々の村人たちのあの田舎独特のイヤーな感じが最高にボケカスで観てて最高ですねー

謎がわかるようで分からず、誰が味方で誰が敵か判断が難しいのもナイス。特に村人のリーダー的な存在でサブさんと岡山県警署長さん。怪しさ前回の演技でやはり怪しい…と思ってしまう

回を追うごとに発生する、これどうすんだという事態がしっかり次回へのクリフハンガーにもなっているからちゃんと観ている側が翻弄される。観客の予想を微妙に早く上回るテンポ感の良さは最近の邦画なら見えない目撃者を彷彿とさせた。
そういえばどちらも吉岡里帆と高杉真宙が出ている。いい演者。


気になる、というかしんどかったのが子どもの描写。
小さい子どもを持つ親は見ていてしんどいのではないか。結構視聴注意だと思います。
個人的にも最後2話分はしんどかったのが事実。こんな感覚マジで子供ができるまでは沸きもしなかった感覚なんだけど、不思議なもんで、当事者的な気持ちというか、フィクションを乗り越えてこちらにしんどさが来る感じ。
そこで主人公がちゃんとこどもが…となるといてもたってもいられない。親に甘えてほしい、とちゃんと真っ当なことを言うので一応フォローはしてくれる。周りの味方らしき人も子どもだけは救わなくてはと言っていたし。まあでもそんな大人たちの誰かは敵なわけで…


ええいっ!主人公!なんとかしてくれ!全員駆逐して俺の溜飲を下げてくれ!頼む!と思ってたら…


シーズン2に期待ですね。
村を暴力で蹂躙してほしいね笑
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