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チャペルウェイト 呪われた系譜のnyakoのレビュー・感想・評価

3.5
スティーヴン・キングの短編「呪われた村 ジェルサレムズ・ロット」が原作。

ある呪われた家系の話。
虫に関連する呪いみたいで、うじ虫、ミミズなのかゴカイなのかうじゃうじゃ出てくる。
死んだはずの男が亡霊のように現れて、邪魔者を首刈りするシーンはとってもゴシック。
首からポタポタ溢れる血をバケツで汲んで去っていく!
家系の呪われた運命に翻弄され、子供達を守ろうと立ち向かうエイドリアンブロディはやっぱり苦悩顔がよく似合う。
役名がスティーヴンやらチャールズやらフィリップやらで、よくある名前だから誰が誰だかわかんなくなっちゃう。

従兄弟の遺産を受け継ぎ、プリーチャーズ・コーナーのチャペルウェイト邸に引っ越してきたブーン一家。
先代たちが嫌われ者だったため、来るなり町中から爪弾きにされ、孤立してしまう一家。
その頃、奇病が流行り、町には暗い影が落ちていて、その背後に暗躍する何者かの姿が…。
そして一家にも闇の力が近付いてくる。

ゆるやか〜に不幸が一家を襲うのを耐える展開が続き…7話目あたりは好きな展開。
一家を嫌っていた町の住民…。少しずつ悪を信じ、対抗する者たちが集結し始める!

悪との戦いの中に家族の絆が強く描かれる物語。怖さよりも活劇っぽさが出てる。
一家の主人は船長さんなんだけど、ラストにはそこに絡めてくるのがうまいかも?

ジェルサレムズ・ロットで不死の者…と聞いたら、『死霊伝説』の呪われた町(セイラムズ・ロット)を思い出す。
直接的な物語としては繋がっていないらしいけど、その延長線上に名作「セイラムズ・ロット」があるとのこと。
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