hvapp

恋せぬふたりのhvappのネタバレレビュー・内容・結末

恋せぬふたり(2022年製作のドラマ)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

当時アセクシャルというカテゴリー自体は知ってたからテレビで予告を見た時アセクシャルが描かれるなんて珍しいなあと思って見たらすごくいい作品で。私が私自身を知るきっかけにもなった。そういう意味でとっても思い入れのある作品なので評価高め。
恋をしない恋がわからないセックスの必要性がわからない自分がおかしいんだって思ってた子が自分を知って他人を知って自分なりの家族のかたちを見つけていく過程も良かったし、別のセクシャリティの人とのすれ違いや悩みもありながらも相手を尊重することの大事さが描かれてて優しい気持ちになれるドラマだった。特に5話が好きで、見逃し配信されてた1週間は眠くなるまで枕元で流してた笑
咲子と高橋はアセクシャルの中でもアロマンティック・アセクシャルになるけど、さらにその中でも人によって在り方が異なるのが描かれてるのもいいと思った。
5話で高橋がカズくんにお勧めした本が一瞬チラッと映るけど、あれは実際にある本だから気になった人は読んでみるといいかもです…この本に出会えたことも、このドラマが好きな理由の一つ。

今改めてドラマ見直すと、高橋の露骨なキャラ設定が気になっちゃうけどね。アセクシャルが何か、とか、いかにこの世が恋愛至上主義なのかとかを説明するためだろうけど。そもそもアセクシャルが視覚的に表現しにくいセクシャリティだと思うからまあこうなる理由もわからなくもない。

咲子が家族にカミングアウトした直後に母親から拒絶された時の表情が忘れられない。岸井ゆきのさん本当に素敵な女優さんだなあ。個人的にこの直後の高橋さんの台詞
「なら納得も理解もしなくていいんじゃないですかね?ただなんでこういう時って”こういう人間もいる””こういうこともある”って話終わらないんですかね。」がその通り過ぎて一生忘れないし常日頃セクマイに対するヘイトを見てそう思ってる。
hvapp

hvapp

hvappさんの鑑賞したドラマ