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正体のjunのレビュー・感想・評価

正体(2022年製作のドラマ)
3.9
非常に質が高い重厚なドラマでした。

埼玉県である夫婦が刺殺される事件が発生。夫の母親である井尾由子は唯一の生き残りであり事件の目撃者でもあった。
犯人として逮捕されたのは鏑木慶一。
凶器に付いた鏑木の指紋と母由子が「この人が犯人で間違いない」と証言したことが決めてとなり裁判で死刑判決が下る。

しかし由子は若年性アルツハイマーを患っており記憶が曖昧でありその証言に信憑性はなかった。

鏑木は事件の関与を否定。
移送中に逃亡を図りここから鏑木の長い逃亡生活が始まる。

正体を隠し色んな職を転々とする。
そこで出会う人達との出来事が一話づつ丁寧に描かれていたのも後に説得力に繋がりとてもよかった。人間の本質はその人と日々接していれば自然と伝わるものがあるのではないかと思えた。


亀梨君演じる鏑木が終始物暗く不気味な雰囲気が出ていて、大奥の殿様よりこういう闇を抱えた役ももっと観てみたくなった。金髪になった時は顔丸出しでさすがにこのビジュアルでは目立つのでは?!と違和感はありましたが…


4話しかないので最後は少し急ぎ足に感じたけど全体的に綺麗にまとまっていて観てよかったと思えるドラマでした。
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