キラウエア

正体のキラウエアのネタバレレビュー・内容・結末

正体(2022年製作のドラマ)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

難しいね。凄くドキドキして面白かった所もあり、すげぇご都合だなぁって思う所もありで…勿体無いって感想ですかね。

【褒めポイント】としては…
・4話でまとめてある上に確りと本筋を通しながら各話で登場人物と物語を変え見てるこっち側を飽きさせない作り。
・各話を担う役者が上手でゲストだと思っていたのに物語を最後迄支えていた事。
・亀梨君の芝居殆ど見た事ないけど(からとも言える)頑張っていたと思う。
・冤罪等テーマが確りしており社会性のあるものだった。色々考えさせられる所があった。

しかしながらノイズも多々ある。
【マイナスポイント】
・服役してるのに長髪ってのは百歩譲るとして脱走した後前髪上げて顔を晒すのはどうゆうつもりなのか?
・髪型と同じ意味合いだがいくら冤罪を晴らす為動いているとは言え脱獄囚なのに率先して人と関わり過ぎだろ。一緒に住んだり人が多い所で働いたり。工事現場しか納得出来なかった。
・鏑木(亀梨)もだが安藤(貫地谷)、会ったその日に家ってwもう少し招き入れる納得な理由が欲しい。
・黒木瞳が50代の役。若いとか態々台詞で言わせるのも寒い。そりゃあそこの病院の中だと若いだろうけど60代の黒木瞳にあの役は…。それでもキャスティングしたいなら明確な年齢がわかる台詞とかカットしたら良いのに。
・伊尾妹(若村)自分の姉家族を殺した犯人の顔が分からないとか不自然。後若村麻由美を新興宗教の回に起用とか尖ってるな?w
・事件当日閑静な住宅街で家の中女の悲鳴と玄関の扉を叩いて「どうかしましたか?」と大声で叫ぶ男の声聞こえただろうに『はい、犯人』って流石に安易。
・堀田(酒井)の「私貴方の事が好きでした」…必要?
・誰か知らないが犯人の役者だけずば抜けて下手だった。真犯人だけど物語には重要じゃないから誰かのバーターかな?
・そこが重要じゃないとは思うがそんなに簡単に無罪ってオチは好みじゃなかったなぁ。あんだけ確実に冤罪なのに犯人扱いだからもっとちゃんと理由があるのだと思った。

…後安藤罪に問われたのとか何で階段を登らないとか諸々ノイズはあったが、役者の問題ではなく確実に脚本と演出の問題だと思う。原作読んでないから原作の問題かもだけど。

もう少しリアルな作りにしてくれたら面白かったって言えるのだが、何かファンタジーだったなぁ。
惜しい作品だった。


【追記】
原作と終わりが違った。
原作の終わりの方がもっと残る感情があっただろうが、ドラマのファンタジーな作りだとドラマのエンディングはこれで良かったのかもとも思う。
でも原作物と考えるとエンディングを変更するってのはどうなのかな?とも思う。
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