2024.04.13 配信で視聴
原作は未読。
しかし視聴後、活字を追うのが億劫ですぐ眠くなる自分が原作を読みたくなった。
設定がヒューマンで、超駆け足すぎるがラストの後味が良い。ならば原作の小説は本作で端折られた部分が語られて、きっともっと良いだろうから。
キャスティングは脇が良い。高畑淳子、黒木瞳、堀田真由、上川隆也ら、錚々たる演技陣を揃え、見応えのあるリアルなフィクションになっている（脇として出演の上川隆也が、特徴の目力を消して、誰だかわからない面相で登場したことには心底感服した）。
個人的には、BORDERのガーくんこと野間口さんや爬虫類か両生類的顔面が特徴の音尾さん、柔らかな雰囲気で和ませる温水さんが出てきたことが嬉しかった。また、濱田崇裕なる、バイプレイヤーとして幅のある役柄をこなせそうな（且つ好感度の高い）俳優を発見できたのも収穫だった。
ただ主役は、もう少し陰を感じさせる役者のほうが良かったのではないかと思う。演技の問題ではなく、亀梨和也氏の顔面印象が「陽タイプの頑固者」に見えて、主人公設定にちょっとそぐわない感じがした（イメージは市原隼人のほうが合ってるが、どっちにしてもイケメンすぎて目立つから難しい汗）。
