スリリングサスペンスではなくヒューマンドラマ。
脱獄した死刑囚は、果たして冤罪か凶悪犯か―。
という触れ込みだが、結構な序盤で鏑木こと亀梨和也が冤罪である確信が視聴者の中で生まれる。
行く先々で人助けをしながら、実に一年以上にわたって自らの無実を証明するべく逃亡生活を続けるというストーリー。
彼が潜伏する先々で助けた人々が、冤罪を証明する後押しとなってくれる展開は胸熱。
現実社会で、死刑判決まで下された人間が冤罪なんてことがあったら大変な社会問題になるのなのだが、警察や検察が圧倒的に「悪」な描き方をされていたので、それは素直にフィクションとして受け止めたい。
それにしても、身一つで逃亡したにも関わらず結構しっかりと日本各地で生活基盤築いていく主人公に、筆者は凹んでしまった。
だってさ、2話の「那須」のときなんて普通にアタイよりいい服着てたぜ…！
マイナンバーカード持ってるし、指名手配もされてないのにワープアなアタイの存在価値ってなんなのよっ 誰か教えて！
