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ドクターホワイトのmaroのレビュー・感想・評価

ドクターホワイト(2022年製作のドラマ)
2.5
2022年冬ドラマで面白かった順位:6/7
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

記憶はないのに医療知識だけやたらある、そんな不思議な女性が主人公の医療サスペンスドラマ。
ジャンル的には『逃亡医F』っぽさもあるけど、こっちの方がもう少しコメディ要素もあったかな。

◆基本的には心温まるヒューマンドラマ

基本1話完結型で進んで行く本作。
1話完結のエピソードは、熱意ある医師と病気に苦しむ患者の心温まるヒューマンドラマっていう感じで、他の医療ドラマとそこまで大差なかった印象。

個人的には第4話が好きだった。
佐久間(高橋文哉)と恩師の鳥羽(橋爪淳)のエピソードは泣けたね。。。
佐久間の感情むき出しのシーンが特に。。。

◆最終話で「え?」という困惑

1話完結型の中でも、白夜(浜辺美波)に隠された秘密と彼女を追う魔の手に関しては、並行してずっと水面下で話が繋がっていた。

で、これが問題なのよ。
なぜ彼女は急に将貴の前に現れたのか。
なぜ彼女は医療の知識だけ膨大にあるのか。
それは、彼女の出生に関わることなんだけど。

そもそも、将貴が海江田(石橋凌)を追い詰めたのも、物証が何もない中で、憶測だけで乗り込むっていう無謀さ(笑)
完全に勢いで行ったね。
あれ、白夜が自分のことを語らなかったら、完全にスベッてたんじゃないかって。

で、その白夜の正体が。。。
ネタバレになっちゃうから、あんまりはっきりは書かないけど、何の匂わせもなしに、いきなりポーンと明かされちゃって。
「え?そんな設定?」って。
衝撃の事実っちゃ衝撃の事実だけど、、、
よく練られたストーリーから生まれる衝撃ではなく、どちらかと言えば、クイズ番組で「最終問題100万点」みたいなチート感ある衝撃(笑)
ある意味夢のある話ではあるけど、、、"あの2人"、年齢差あるのかな。
見た目は同じだったけど、白夜だって成長スピードは普通の人間と同じだから、タイムラグはあるよね、、、?
てか、白夜も結局同じ病気になる可能性があるのでは、、、とか、
なんかいろいろ疑問が残ったな。。。

とはいえ、その設定ならまあ納得はできる、白夜のこれまでの言動に。
これは医療現場を通して、白夜が人間らしさを学ぶ物語でもあるから。

◆そんなわけで

最終回でのネタばらしが唐突すぎて、ちょっと理解追いつかず、もう少し前々から匂わせてもよかったんじゃないかなーと思ったドラマ。
『逃亡医F』同様、医療ドラマとサスペンスドラマの嚙み合わせが、そこまでうまくいっていないように感じた。
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