肉鹿

雨の日の肉鹿のレビュー・感想・評価

雨の日(2021年製作のドラマ)
3.6
PMS(月経前症候群)と生理に向き合う女性たちの"言えない言葉"と"言わない気持ち"が交差する「来世ではちゃんとします」などのペヤンヌマキ脚本作品。

PMSていう言葉をこんなにたくさん言ったドラマはきっと初だと思う。それだけでも意味のある作品だなあと。

それにPMS描写が新鮮!聴覚が鋭くなる系の人で、普段なら気にならないはずの日常音が襲いかかってくる描写はとてもわかりやすかったです。
演じた主人公を女性性が薄いコムアイさんだったのもとてもよくて、余計に胸に迫る。
あと、運転手の人がとても深そうなキャラなのにサラッとしか触れてないとこも好印象。

1時間ドラマだからギュギュッと詰め込んでしまいテーマ性が強くなってうるさくはなってるけど、わからないからって諦めずに想像力を働かしてお互いを思い遣れれば冷たく雨が打ちつけるような日でもいい日になるっていうのはとても優しい気持ちになれる。

女性中心で制作された女性に向けたドラマぽく見えるけど、男性もいっしょに見ることで大きな意味を持つドラマだと思う。
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