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ボバ・フェット/The Book of Boba FettのYAEPINのレビュー・感想・評価

3.6
後半、ほぼ『マンダロリアン2』の様相を見せ始め、『スター・ウォーズ』というよりも『マンダロリアン』ファンの自分としては嬉しかった。
こんなことならもっと早く観ておけばよかった。
ストーリー的にも、ディン・ジャリンが登場してからの方がよっぽど面白く感じた。
当該エピソードの監督には、しっかりデイヴ・フェローニが入っていた。

本作は映像もストーリー展開の明快さも相変わらず素晴らしく、音楽は前作よりも特徴的で耳残りがいいくらいだが、ディン・ジャリンとグローグーが持つキャラクターの魅力があまりに大きい。
無骨で理知的で、目的のためならフルMAXの武力を行使するような冷酷さを持つディン・ジャリンが、言葉も通じないグローグーと心の繋がりを深めていく様は、どうしても愛おしく感じてしまう。
とあるシーンでは、2人の可愛らしさのあまりうっかり目が潤んでしまった。

古くからのボバ・フェットファンにとってはまた違う見方になるのかもしれない。

最後の方に出てきたドロイド力車、可愛かった。
『スター・ウォーズ』の世界は、各種道具や乗り物がハイテクとローテクのキメラみたいで笑ってしまう。
(ドロイドが運転するスピーダーを笛で読んだり、そもそも乗り物自体の自動運転でいいはずなのに何故かドロイドが「アーム」で操作していたり…)
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