海外サイトでイカゲームより今伸びてるシリーズと評判だったので視聴。
冒頭のつかみが何より良く、全6話内で一番良かったシーンかもしれない。
ゴリラに焼き殺されるって新鮮ですね。
弁護士先生が短期間で急に戦闘員ばりに戦えるようになってる点、
新生児がびっくりするくらいおもちゃみたいなCGな点、
警察、メディア等が掌握されたのかと思いきやそうでもなかったり各所ややご都合主義な点
を除けばとても興味深い。
誰もがいつでも発信共有できる時代になり、
これまで隠されてきたことなども明るみに出るようになった。
その過程で民衆の蜂起が起きるのは結構なことだが、各々の掲げる勝手な"正義"によって多くの犠牲が出うることなど、今作は世相を読みつつ警告している。
特に普通の市民が"復讐"に歓喜する様子、考えが浅く、そしてまだ"捕まらない"未成年が征伐を行っていた点は普通に今も地球のどこかで発生していてもおかしくない事実だった。
イカゲームでもちらりと触れていたが、言うまでもなく宗教への問いかけが今作はかなり強い。
韓国は一部新興宗教がかなりの権力を持っており、
教団によってはその勢力は国内にとどまらず世界各国へまで広げているという。
以前ある教団の信者に話を聞いたことがあるのだが、現在は広く世界中に拠点があり、またアプリのようなものを通して、地球の果てに暮らす人と結婚することになることもあるという。
これだけであれば本人が納得していれば問題ないのだが、行動を強制されている人々や盲信による社会への迷惑行為などを踏まえると看過できるものではない。
コロナ禍においては初期に集団クラスターが教会内で発生したにも関わらず、再度最近教会関係者を中心に感染が広がっていたことで話題になった韓国だが、こういった事情も踏まえつつ、
信心とは、生きるとは、正しさとは等々、シニカルに問題提起をしているとしたらとても勇気あることだと思う。
結局のところ、宗教とは事象の一つの解釈にしか過ぎないのだ、と。