妻、小学生になる。の椎蕈のネタバレレビュー・内容・結末

最初らへんは面白かった。
10年間時が止まったままだった夫の圭介の元に女の子の身体を借りた妻の貴恵が現れて、周りから見たら犯罪にしか見えないような表現が面白かったし、笑った。

でも、新島家の話は途中から感情移入出来なかった。
中盤あたりから圭介と麻衣が貴恵に執着し過ぎて不快だった、特に麻衣は酷い。
元々は万里華の身体なのに、万里華の母親の前で「私たちのところにいて！」とか言い始めるのは流石に引く。
まだ学生とかなら分かるけど、成人済みだし。
圭介は割り切ってた部分もあったけど、それでも流石に執着し過ぎてキモかった。

貴恵と万里華の母親の話が1番好き。
娘として接する貴恵と、万里華の違和感に少しずつ気付いていく母親の過程が面白かった。
元々母親だった貴恵が娘と向き合えない母親に説教したり、正体が明らかになってからは母親同士の会話をしたりと、この辺はかなり好きだった。

最初の4話くらいは面白かったし、途中の万里華関連の話も良かったけど、圭介と麻衣の貴恵に対する執着が強過ぎてクドかったし、他人のことを考えない描写もあったから回を重ねるごとに気持ちが離れていった。
自分も父親が若いうちに亡くなってるけど、それでも圭介と麻衣に感情移入が出来なかった。