こづみっく

妻、小学生になる。のこづみっくのレビュー・感想・評価

妻、小学生になる。(2022年製作のドラマ)
4.0
直近ミステリー以外でドラマ唯一観ることができました。原作も読んでみようと思います。

さまざまな家族のあり方を描いていて、笑いあり、涙あり、いろんな視点のいろんな方の成長や捉え方が感じとれて終わりやオチが分かっているのに観てしまう、良作だと思います。それだけのストーリーと一話ごとの完成度、演者たちの質の高さがありましたね。

特に歳下女課長とその部下の同期男(小さい奴)の会社で仲裁に入ったけいすけさん(堤真一)本当によかった!妻が戻ってこなかったら、ただ働いてるだけ、生きがいがない状態だったのに、なにが大切だったかとかどうしたらいいのかと考えるようになったことがなによりも変化。失われた10年は大きかったかもしれないけど、前向きになれるきっかけができてよかった。娘なんか就職して初めて訪問した営業先で運命的な出会い(しかもイケメンで親切、でも不器用)するもんだから、あんた人生そんなあまくないわよとツッコミはあるんだけど、それはドラマだから目を瞑るよ。笑

死んだひとはもう戻らない、死んだら遺されたものだけがつらい、だから自分だけの命ではないし、やってらんない!あの人がいないなら意味がない!人生どうでもいい...とそういう葛藤を抱えてるひとにも、ささいなことで家族に対していらついたり、つらくあたってしまうひと、さまざまあると思うけどいまの自分がいることの意味、大切なものを振り返ったり、自分の行動や考えを改めることができた、2021年度シーズン、推しのドラマでございました。
石田ゆり子みたいな歳の取り方したい(今年度何回目かと思うくらい定期的に言ってる)