離婚しようよのりっくのレビュー・感想・評価

双方の母親を巻き込んでの離婚にまつわる夫婦の泥沼劇を描くかと思いきや、中盤からは選挙戦という沼にハマる離婚間近の夫婦の一蓮托生劇という政治コメディに主軸が移っていく。

その過程で夫婦や結婚という形にこだわる意味を見失い、ある種の開き直りで無敵化していく二人の姿は痛快で、体育会系的な潔さがある。その他のキャラクターも、転んでもただでは起きない着地が用意され、人間讃歌のような趣のある作品だ。