シガーandシュガー

港町のシェフ探偵パール シーズン1のシガーandシュガーのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

タイトルから海の幸満載の美味しそうな料理がドカドカ出てくるのかと思ったらほとんどビジュアルは無し。
主人公パールも、なんとなくもさっとしてるので期待はしてなかったが化粧をすると可愛い。

でもパールが以前は警察官だったとか、それを辞めた理由とか、なにかありそうだけど匂わせるだけで、彼女の過去がたいしたことあるのか無いのかよくわからず、なかなかパールという女性が身に入ってこない。副業で探偵をしているけれど、おせっかいおばさんという設定でも良さそうなほど、探偵であることを忘れさせてくれる(いい意味ではない)。
パールの母親も強烈な若作りで自由なキャラを設定されているわりに、最終話で語られる過去はキャラに比して大したことがない。いや、演出次第ではもっと盛り上げられた気がする。
パールと対になるDFL(これ悪口?)の刑事は妻を亡くした影が濃すぎて妻は自ら亡くなった系なのかと勘ぐってしまったがそれも明かされるのか明かされないのかわからない。

エピソードを通して、事件はあまりお面白くない。シーズン最終話ではパールの父が失踪した事件の謎がメインで一番の盛り上がりのはずなのだけど、正直これもあまりおもしろくなかった。
原作は人気なのだとか、これは脚本が下手なのか?あるいは字幕が下手なのか?英語が聞き取れればもっと面白かったのか?
事件が面白くなかった以上に、せっかくパールに好感を持って見ていたのが最終話でイライラさせられて残念だった。探偵を副業にして他人のトラブルには「真実」を知りたがるくせに、自分の母親が容疑者に数えられそうになったら(さんざんコナかけてた)刑事を突き放す。おまえも警察だったんちゃうんか。仕事のつらさはわかるやろ。探偵なら探偵されることも受け入れろ。勝手なやっちゃ。ヴェラ警部も八つ当たりだったり身勝手だったりするけど、それを補って余りある自省と可愛げがあるから魅力的なわけで、パールがこれでまたノーテンキな顔して探偵すんのかなーと思うとシーズン2は期待薄。料理するところは増えるのか?