酢

恐怖劇場アンバランスの酢のレビュー・感想・評価

恐怖劇場アンバランス(1973年製作のドラマ)
4.0
初期撮影のエピソードは『怪奇大作戦』的な現代版怪談話。次第にそこから、ふとした契機で日常から足を踏み外したら最後、救いようのない悪い夢から出られなくなってしまう不条理劇がメインに。立ち込める陰鬱なムードはTHE70年代って感じで唯一無二。

マイベストは『仮面の墓場』『夜が明けたら』『サラリーマンの勲章』。唐十郎・西村晃・梅津栄なんて他の作品だと「濃い脇役だよね〜」くらいの取り扱いだけど、狂気の世界へ迷い込む市井の一般人を演ったらこうも上手いか、と驚いた。ベストアクトと言っても良いのでは。
酢