今日『ドクター・ストレンジ／マルチバース・オブ・マッドネス』を見たからか、テレビシリーズまでも必修科目に指定してきたMCUの一元さんお断り精神には辟易しているんだけど、久しぶりに終始どことも繋がらない作品を作ってくれた。クリフ・ハンガーのやり方も含めて、本当に本作だけで楽しめる。ちゃんと毎週1話ドラマを見る楽しさを味わえた。
1話ですごく興奮して、その興奮は確実に失速していったのは否めない。特に3話、エジプトに入ってからはあまりのドラマ的雑さに大丈夫かと不安になったけど、4話のラストでこの方向に舵を切ると宣言してからはちゃんと魅せてくれた。劣化『レギオン』という声もあるけど、MCUらしいまとめ方とオスカー・アイザックの素晴らしいパフォーマンスのおかげで非常に楽しく見れた。むしろ現在進行形で毎週『ベター・コール・ソウル』に打ちのめされている身としては、たまにはこういうのもいいんだよ、と微笑ましくさえ思ってしまった。まさかの参戦、イーサン・ホークもちゃんとMCUしていてくれた！
とは言え後半の失速は確かなものだったし、こういうのもいいんだよと思わせる作品をこのピークTVの時代に作られてもと思わないでもない。レイラのキャラクターもMCUあるある満載で既視感が凄かった。そして言わずもがな、あの問題に取り組むのが今更？ という疑問もあります。ディズニー傘下であれをやる意義は分かるし、やらないより当然マシなのは分かるけどね。
ベストエピソード：1話。面白さは始まりが完全にピークだった。画の撮り方とかも、VFX満載になる前のほうが全然良かったな〜。
