河

ムーンナイトの河のネタバレレビュー・内容・結末

ムーンナイト(2022年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

テーマとして用意してただろうもの(コスプレ、ブランディング、事実ではないエンターテイメントとしてのミュージカル、見るのではなく聞くことなど)をただの仕掛けとして使っただけで終わって、さらにサプライズ色々入れて、なのにその上でテンポが鈍重っていうホークアイと比べたら、その真逆で、内容絞った上でテーマもちゃんと回収されていたように思ったけど、今度は絞り込んだことによって尺を持て余して結局また鈍重なドラマになってるような感じ。

自身の作り出した世界が虚構だと受け入れることによってトラウマを受容する話だったワンダヴィジョン、虚構の世界を受け入れることで自身の運命を拒否するロキ、自身の作り出した虚構の世界と人格を受け入れることでトラウマ含めた現実世界と対峙していくムーンナイト。メタ構造による現実と虚構、それを通した運命やトラウマ含めた自身と向き合うことっていう、ドラマでのこの構造とテーマへの執着が一番考えるべき部分な気がする。今がドイツ表現主義と同じような時代背景にあるからってことなのか。
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