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ミズ・マーベルのmaroのレビュー・感想・評価

ミズ・マーベル(2022年製作のドラマ)
4.0
 ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
    映像:★★★★☆
    音楽:★★★★☆

普通に面白かった。
普通にっていうのは、マーベルってだけで期待値が上がりすぎちゃう中、個人的にそのハードルを大きく超えることはなかったんだけど、ドラマとしては楽しめたということ。

この作品、雰囲気としては『スパイダーマン』っぽさを感じる。
10代女子、オタクゆえか話せる友達が多くなく、でもいきなりスーパーパワーを手にしてヒャッハーみたいなところが(笑)
ただ、そのスーパーパワーゆえの苦悩や葛藤ってのがあんまりないのと、勧善懲悪的な対立構造もないので、ちょっとパンチが弱かったかなっていう印象。
そこが先に書いた「ハードルを超えなかった」要因なのかなあと。
とはいえ、全体を通じてポップな感じだったので観やすい作品ではあった。

さて、いろいろ疑問が残るのもこのドラマのミソ。
1話の最後に出てきたダメージ・コントロール局のクリアリー連邦捜査官(アリアン・モーエイド)。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)にも出てきたから、もう少し絡みがあるかと思ったんだけど、結局最後までそんなことはなく。
もったいないなと思うものの、彼がいるってことは時間軸的にスパイディとほぼ同じってことなのだろうか。
今後の関わり方が気になる。
てか、ダメージ・コントロール局ってトニー・スタークが作った割には、ヒーローたちに優しくない(笑)

次に、カマラのつけていたバングル。
彼女の曾祖母から受け継がれたものだけど、そのバングルを見つけた遺跡?にテン・リングスの紋章があったんだよね。
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021)と何かしら繋がりがあるのか。
あのリング自体、大昔に作られたものらしいけど、今のところマーベルで大昔から関わっている人たちといえば、、、『エターナルズ』(2021)ぐらい、、、?

ナジマ(ニムラ・ブッチャ)たちの存在も気になる。
彼女とカマラの曾祖母であるアイシャ(メーウィッシュ・ハヤト)たちは、元々違う次元から来たとのこと。
それがいわゆる別のユニバースということなのかがまだわからない。
果たして人間なのかも。

そして、最終話のラストに出てきた"例の彼女"。
もうキャスト本人がインスタとかに上げてるから隠すほどでもないんだけど(笑)
バングルとリンクしたのは「求めた」から、、、?
まあ、それは2023年公開予定の"例の映画"を楽しみにしておこう。

あと、結局カマラ自身がまた新たな謎を残したんだよねー。
遺伝子の突然変異。
X-MEN?(笑)
カマラの名前の意味はすごく素敵だったけどね。
それこそ、ラストに出てきた"例の彼女"と繋がる。

そんなわけで、青春真っ盛りのティーンの女の子がスーパーパワーに翻弄されるっていう話としては面白かった。
また、過去の作品との繋がりもほとんどないので、この作品が初見でも楽しめると思う。
MCUのファンとしては、上記のように謎がいっぱい出てくるので、今後のお楽しみといったところかな。

それにしても、フェーズ4はいまだに霧の中を歩いているような感覚だ。
フェーズ1~3はサノスという共通の敵が、早いうちからその存在を示唆されていて、そこに繋がる壮大な物語になったけど。
フェーズ4はいまだに各作品同士の繋がりが見えない。
ちょいちょい「続きがあるんだろうなー」っていうサプライズみたいなのはあるんだけど。
このモヤモヤした状態を早く切り抜けないと、ファンが離れてしまう予感がしなくもないけど。。。
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