まういはら

エコーのまういはらのネタバレレビュー・内容・結末

エコー(2024年製作のドラマ)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

物足りないに尽きるが、やりたいことは伝わってきた。
冒頭1話でまた祖先の能力ものかよ...と食傷気味の設定にびっくりしたし、ぬるっとでてきたデアデビルにはもっとびっくりした。
もう少し削って2時間半くらいの配信映画にしてもいいような気はしたけど、昨今の橋にも棒にもかからないドラマよりはまとまってたし、アクションもよかった。
がしかし、「ネトフリドラマシリーズを彷彿とさせるバイオレンスシーン!」みたいな触れ込みをしてしまった以上、どうやってもがっかりはがっかり。そんな宣伝しなかったら意外といい!ってなったような。

ウィルソンフィスク大好き人間としては、ヴィンセントドノフリオが出てくるシーンだけでも緊張するし、ありがとうって感じ(突っ立ってるだけでめちゃくちゃ怖い)なのに、やはり今回も親切なおぢさん...って感じで終わってしまった。。やはりネトフリドラマの車のドアで人間の頭をチョンパする名シーンくらいやってほしかったよ。。
あのラストを見る限り、もうキングピンが大暴れするシーンは見られないのでしょうか。ネトフリでも見とけってことでしょうか。
ウィルソンフィスクは交渉の際、ちゃんとロジック立ててガチガチに詰めてきて、一見相手の得にしかならないようなことを持ちかけてるんだけど、実はその裏が空っぽで、結局相手を踏みつけしゃぶりつくし、蹂躙することになって自分を責めることになる、だけど結局暴力で解決するっていう輪廻的な切なさと、タチの悪さが好きだったなーと思い出した。
だからコンタクトのシーンはめっちゃ懐かしい感じしたし、フィスクの精神面の描き方はめちゃくちゃよかったと思う。そこが脆くなった時の暴力の怖さ、みたいなところがキモなのに、暴力性のところがやっぱり甘すぎて、ネトフリ版を見てるとめちゃくちゃ違和感がある。初見の人は違和感ないのかな。
絶対あのおばあちゃんや友達(とくにビスケッツ)は確実に無惨に殺されてるだろうと思ったし、マヤと血みどろの殴り合いがみたかった。その上でのヒール、の方が盛り上がりもあってよかったような気がする。

そして最後までマヤの能力はよくわからんかった。
まういはら

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