kissenger800

エコーのkissenger800のレビュー・感想・評価

エコー(2024年製作のドラマ)
-
ブラックパンサーが映画2本目でメソアメリカへの視界を開いたように、聴覚(&四肢)障害&ネイティブアメリカン世界への扉として機能している本シリーズ、まったくもって得難いんですけど、なんですか、やっぱりみんな疲れるのも無理はないっていうか。

レジリエンスはわれわれの御家芸、みたいなことをドキュメンタリーで演者のひとりが語っていた通り、先住民族が辿ってきた不撓不屈の歴史への敬意の評し方とか、本来もっと大きな歓呼をもって迎えられるべき姿勢なんですが「MCU疲れ」文脈のほうが大きいという残念。
まあでもこれだけしっかり作られていれば、そのうち何かのタイミングで<再発見>されることもあるかもしれん。なにしろ5話一挙公開というのは良かったです(結局ちびちび見たんだけど)。

『オー・ブラザー!』(2000)挿入曲として馴染みある"Down In The River To Pray"が流れ、あれはオクラホマじゃなくてミシシッピ舞台じゃないですか、その「群馬も栃木もだいたい同じだろ」解像度は大丈夫なんですか、俺この曲好きだけどさー。
みたいな感想も特に行き場ないままですけど、なんにせよ知らない世界を覗くことができると世界の豊穣を感じられ、それは息苦しさからの解放とイコールで、ありがたいことだと思うわけ。
kissenger800

kissenger800