役者としての地位がある程度確立され現状に刺激を失った山田孝之が、突如役者を休業し赤羽の愉快な仲間たちと交流しながら自らを見つめ直すという設定のモキュメンタリー。
山田孝之のインプロ力と赤羽地元民のリアルガチが絶妙に融合してるなと思ってたら、定期的に挟まる〝ジョージのガチ説教〟でその境界がしっかり線引きされるという見えざる神の手的な展開に「そーいやこれ作りものだったな」と観てる側はふと我に帰る、そしてすべてを回収していくラスト桃太郎の鮮やかさにはもう拍手するしかない、実録モノの実写化としてこれ以上ない表現の選択で感動すら覚える。
山下さんと山田孝之の歴の長い漫才師みたいな掛け合いもいいし、大根仁の大根芝居も見れる、綾野剛の薄っぺら役者論も聞けるが、でもそれよりも何よりも清野さんが壇蜜と結婚したってのが一番おもろい。
