Aya

ある日~真実のベールのAyaのレビュー・感想・評価

ある日~真実のベール(2021年製作のドラマ)
4.0
普通の大学生だったヒョンスが一夜にして殺人事件の容疑者になってしまうが、真相はいかに…!?という社会派ドラマ。重いテーマを扱ったものだけれど、警察、検察、弁護士、被告人、被告人の家族それぞれの視点に立って見ることができたので、見応えがありました。

特筆すべきは俳優陣の演技や、演出のすごさ。ヒョンスが警察に捕まるかも⁉︎という緊張状態のまま何十分も進む第一話がとても長く感じたし、拘置所内での熾烈ないじめ、暴力シーンに関しても描写がリアルで細かいので、思わず画面から目を背けてしまうことも。ヒョンスは絶対に殺していない、という確信も持てないまま観ているので、最後まで緊張感が拭えませんでした。

そんな緊張感の中でシンジュンハン弁護士の存在だけが救いでした。無精髭だし服装もパッとしない三流弁護士で、最初こそ胡散臭いなーと思っていましたが、警察も検察も状況証拠のみでヒョンスを犯人に仕立て上げる気マンマンの中ではシンジュンハン弁護士に期待するしかなく、どう戦ってくれるのか?がこのドラマを面白くしてくれました。

全体的に暗い内容なのに、シンジュンハン弁護士のシーンでほんの少しだけですが、クスッとできたことに救われたというのもあります。

ヒョンスが変化する後半からの展開によりさらに面白さが増して、全8話というボリュームもちょうど良かったです。
Aya

Aya